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やまね洞 で居眠りしていたいけど(ひとり本屋のぶつぶつ)

ひとり本屋「やまね洞」の中のねこ店員(ニンゲン)が、本などの話を思いつくままに。

【ひとり読書会 第14回】貝原益軒「楽訓」 -14- 現代語訳の回

図書かふぇ やまね洞 の猫店主です。


もう立春間近で、2019年も12分の1が経過したという・・・。
早いです~(涙)。

紅梅の見ごろももうじき。
北野天満宮(京都府)や太宰府天満宮(福岡県)の梅はどうなんでしょうね。
北野であれば、50種1500本の梅が咲き誇り、その下をうろうろして、老松謹製の香梅煎(こうばいせん)をいただくのが楽しみ。
太宰府はやはり梅ヶ枝餠では(今はもうよう食べられないけど・・・)。
立春と同じころに紅白の花を見せてくれる梅は、昔の人にとっても、これから来る春を届けてくれるものとして、とても大事な花とされていました。
関東では湯島天神でしょうか。
8日から1か月、梅まつりが開かれます。
今年は行きたいな。

では、今日の本題の「楽訓」現代語訳にいきましょう。
前回の読みくだしたのは、「楽訓」第1項、「総論」の続きでした。
よろしくお付き合いください。

 

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古民家の居間 文机を置いて読書(あくまでもイメージ)

ちなみにですが、「楽訓」の本文は、国会図書館のデジタルコレクションで公開されていますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。(リンク先は国会図書館デジタルコレクションのトップページです。「楽訓」で検索してみてください。)


★「楽訓」本文(読みくだし)★

前回読み下したところはこんなふうに読んでみました。
参考までに前回の読みくだしの回を貼っておきます。(再掲分だけど・・・)

 

yamanedo.ieneko-sha.com

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一、およそ、人の心には、天地(あめつち)から受けとる、とても調和的になれる"気"がある。これは、人が生きる理(ことわり)である。草木が抜いても抜いても生えてくるように、常に自分の心の内に、天機、自分の生まれついた才知が生き生きとしてやわらぎ、喜べるようになる勢い、気力の源が尽きずに出てくるものがある。これを名づけて、楽しみという。
 この楽しみというものは、人の心の生理であるから、「仁(じん)」の理(り)、道である。ただ、賢者だけがこの楽しみを享受するわけではなく、全ての人にこれはある。
 しかし、学ばなければこの楽しみを知ることはできない。易経に、「百姓(ひゃくせい)日々に用いて知らず」といわれるようなことである。また、私欲に煩わされるとこの楽しみはなくなってしまう。ひとり賢者だけは、この楽しみを知っていて、また私欲に煩わされることなく楽しみを失うことはない。ただ人だけがこの楽しみを得るのではなく、鳥獣草木にもこの楽しみはある。草木が生い茂ること、花が咲いて実がつくこと、鳥のさえずり、獣がじゃれ合って遊んでいるところ、トンビが飛んで天に至り魚が淵で踊っているのも、全てこの楽しみを得ている。されど、普通の人ですらこの楽しみを知らずして失っているのだから、いわんや鳥獣は言うにおよばないだろう。

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★猫店主の一言(補足とまとめ)★

~~参考となるだろう用語・人物など~~

天機(てんき):万物を造った天の意思。天意。/奥深い秘密/生まれつきの才知/政治

~~~~~~~~~~~~~~~~~

「楽しむ」ことの必要性を説く、益軒じいさん。
ただ、賢者でないとと言っているところに多少のひっかかりを感じますが。
何を楽しいと言い出すのか、引き続き読んでいきたいと思います。
よろしくお付き合いください。

でわでわ。

 

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