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やまね洞 で居眠りしていたいけど(ひとり本屋のぶつぶつ)

ひとり本屋「やまね洞」の中のねこ店員(ニンゲン)が、本などの話を思いつくままに。

【ひとり読書会 第13回】貝原益軒「楽訓」 -13.1- 読みくだしの回

図書かふぇ やまね洞の猫店主です。

ひとりでちまちまと昔の本を読み解く試み、「ひとり読書会」。
現在は、貝原益軒の「楽訓」を読んでいますが、この回の現代文の回の公開が途中でとまってしまっていました。ごめんなさい。
種々ハプニング(おばばさまの骨折ほか)あり、そのまま年末年始があって、すっかり中身を忘れてしまったので(情けない)、もう一度、この読みくだしの回を編集掲載して、仕切り直します。よろしくお願いします。

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11月(初回投稿日:11月2日)になりました。早いものです。
気温も急に下がっています。
くれぐれも体調に気をつけてお過ごしください。猫店主の場合、足元と首元を温めるようにすると、比較的よい感じになります。

なかなか落ち着いて本が読めません。
読書には本当にちょうどいい気候だとは思うのですが、毎年、なぜかこの数か月はいろいろ、こまこまと時間をとられて、ハタと気づくと、「あれ、もうこんな時間だ」を繰り返してしまいます。

「楽訓」を読み始めて、改めてきちんと読んだほうがよさそうだという気持ちが強くなった本があります。

いわゆる、"四書五経(ししょごきょう)"です。

平安時代の和歌を理解するには「本歌(ほんか)どり」、つまり、万葉集などの歌を踏まえて和歌を作っていたように、江戸の人びとの思考回路、生活にしみこんでいる、日常会話に当たり前に出てくるものなのだなとしみじみ思っています。さすが寺子屋のテキスト。

ちなみに、四書五経とは、4冊の書物と5冊の儒教のテキストの計9種の本です。
 四書 = 大学・中庸・論語・孟子
 五経 = 易経・書経・詩経・礼記・春秋

実は、まともに読んだことはないのです。読めるかなあ。
積ん読並行読書中エリアにちょっとずつ参加させてみることにしましす。

さて。
「楽訓」にいきます。
今回は読みくだし。
総論の冒頭部です。
なかなか進まず、心苦しい限り。
よろしくお願いします。

 

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古民家の居間 文机を置いて読書(あくまでもイメージ)

ちなみにですが、「楽訓」の本文は、国会図書館のデジタルコレクションで公開されていますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。(リンク先は国会図書館デジタルコレクションのトップページです。「楽訓」で検索してみてください。)


★「楽訓」本文(読みくだし)★

無理に読む必要はありません。
読んでみようかなと思った方はチャレンジしてみてください。
そして、次回の猫店主の読み方と違うところがあったら、ぜひ教えてください。

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一、およそ人の心に、天地(あめつち)より受け得たる太和の元気あり。これ、人の生ける理(ことわり)なり。
草木の発生してやまざるがごとく、つねに我が心の内に天機の生きて和らぎ喜べる勢いのやまざるものあり。これを名づけて楽しみという。これ、人の心の生理なれば、すなわちこれ、仁の理(り)なり。ただ、賢者のみこの楽しみあるにあらず、なべての人も皆これあり。されど、学ばざればこの楽しみを知らず。易に「百姓(ひゃくせい)日々に用いて知らず」といえるがごとし。
 また、私欲に煩わされてこの楽しみを失う。ひとり賢者はこの楽しみを知り、また私欲の煩いなくして楽しみを失わず、ただ、人のみこの楽しみあるにあらず、鳥獣草木にもこの楽しみあり。草木の生い茂り、花咲き実のり、鳥のさえずり、獣(けだもの)の戯れ遊び、鳶(とび)の飛んで天に至り、魚(うお)の淵に踊るも、皆、この楽しみを得たるなり。されども、衆人すらこの楽しみをしらずして失えり、いわんや、鳥獣(とりけだもの)はいうに及ばず。

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★猫店主の一言(補足とまとめ)★

~読みくだしを読むために参考となるだろう用語・人物など紹介~

太和(たいわ):とても調和のとれた状態。

百姓:庶民とか、普通の人びと。

易経:五経の1つ。易の占いと64の卦についてまとめた書。「今日の占い」みたいな使い方もされていたと思われます。

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「理」を、"り"と読むところと、"ことわり"と読んでいる(ルビがふられている)ところがあるので、ちょっと違いがあるのかどうか、気になっています。つらつら考えてみたいところです。

つぎのときは今回読みくだしたところの現代語訳版です。
よろしくお付き合いください。

でわでわ。

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