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やまね洞 で居眠りしていたいけど(ひとり本屋のぶつぶつ)

ひとり本屋「やまね洞」の中のねこ店員(ニンゲン)が、本などの話を思いつくままに。

【ひとり読書会 第10回】貝原益軒「楽訓」 -10- 現代文の回

図書かふぇ やまね洞の猫店主です。

台風21号があらかた通過しました。
ものすごい爪跡を残して。
猫店主のいるそこそこ古い家も、今までで初めてと感じたくらいの強風で家が揺れていました。壊れないかなあと心配しながら室内でちんまりしてました。
きっと、どこかで分からないけど、壁のヒビとかが広がっているに違いない・・・(涙)。
まあ、何かあったとしても、命あっての物種と思って、のそのそと進んでいきたいです。

では、今日の本題の「楽訓」現代語訳にいきましょう。
よろしくお付き合いください。
今回で「読書」の項が終わります。 

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古民家の居間。文机を置いて読書(あくまでもイメージ)。


★猫店主的現代文訳★

前回読み下したところはこんなふうに読んでみました。
参考までに、前回の読みくだしの回を貼っておきます。

yamanedo.ieneko-sha.com

 
*********

 だいたいのことは友達がいなければできないだろうと思う。ただ、読書だけは、友達はなしでひとり楽しむのがよい。部屋の内にいて、天下四海のうちを見て天地万物の道理を知る。数千年後に生きていて数千年前を見る。今の世に生きていて古(いにしえ)の人に対面する。私自身は愚かにして聖賢、昔の偉い人や尊敬されている人と交流する。これは全て読書の楽しみである。
だいたい、全てのことわざのうち、読書から得るものに及ぶものはない。けれど、世間の人は読書を好まない。その不幸といったら最悪である。読書を好む人は天下で最上の楽しみを得ているというべきであろう。

 *********


★猫店主の一言(補足とまとめ)★

前回の読みくだしで、ついつい、「おいおい、そこまで言う?」と思ってしまい、ついつい書いてしまいましたが、本当に益軒さんは本が好きなんだろうと思います。

「楽訓」は、益軒の晩年期(亡くなる4年前)に書かれています。そのため、思っていること、考えていることが包み隠さず、ストレートに書かれているように思います。少し極論的な断言口調が混じるところなんかにあらわれていますし、83歳のときに京都の版元へ送った手紙には、一番の難事は帰る気配のない客で大事な時間がつぶれちゃうと嘆いていたりするというので、本当にやりたいことが読書と執筆になっていたのではなかろうかと思います。

 これで1章分。
改めて全体を読みなおしていけるようにしたいので、章ごとにnoteにまとめます。読みくだし版と現代文版で。
まとめられたら、また告知させていただきますね。
よろしくお願いします。

 さて。続きですが。
せっかくなので、最初に戻りたいと思います。
「総論」にいきます。
本の冒頭になるので、ちょっと固い感じになるかとは思いますが、なるべく読みやすく現代文にしてみます。
これからもよろしくお付き合いください。

 

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