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やまね洞 で居眠りしていたいけど(ひとり本屋のぶつぶつ)

ひとり本屋「やまね洞」の中のねこ店員(ニンゲン)が、本などの話を思いつくままに。

怒濤の一箱古本市weekが過ぎたと思ったら 平成から令和への元号移行の騒ぎ。天皇践祚にあわせて引っ張り出した本。

やまね洞 の猫店主です。

怒濤の一箱古本市月間、4月28日の不忍ブックストリート、30日のブックショップトラベラー(下北沢 @Bst_BSL )の月イチ店番を終え、一応、通過、終了しました。お立ち寄りいただけた方、お買い上げいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
これからも歴史や文化に関する本を並べていきます。今後ともよろしくお願いします。

10連休もあっという間に終盤です。
ちなみに5月2日は八十八夜でした。
立春(2月4日)から88日目で、雑節の一つ。遅霜も出なくなり、苗や若芽に被害が出るおそれもなくなることから、種まきを始める頃合いだとして農事暦になっています。 

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朝方のやわらかな新茶の芽

朝、新聞を取りに行こうとすると、緑が鮮やかに増殖し通路をおおうほどの勢いで広がっていて、その成長の勢いに驚く日が続くようになりました。もうじきクモの巣にふさがれるようになるでしょう。本当にあっという間に夏が来ます。

しかし。
平成から令和へと元号が変わったことを寿(ことほ)ぐ勢いの強烈さときたら。
昭和から平成のときとは違い服喪ではありませんからお祝いするのは普通のことと思いますが、ここまで騒がないとならないほどに閉塞感を感じているということなのか?と感じました。ある種の おかげまいり かもですね。

また、今回天皇となった徳仁親王は126代目と宮内庁はHPで表記しています。

いわゆる、中世において "南朝" と "北朝" のどちらを認めるかという話(南北朝正閏(せいじゅん)問題)で、近代以降は明治天皇の裁可により南朝を認め、北朝の天皇は数えていません。
南北朝時代の当時は、両統迭立(てつりつ)で順番に南朝と北朝の天皇が践祚するはずが、後醍醐天皇の「大活躍」で南朝と北朝が生まれ、建武の新政、足利尊氏らの北朝支持を経て室町時代が始まっていきます。
この時期の研究は、資料が少ないことがネックとなってなかなか進んでいませんが、以下の本で概要はおわかりいただけるんじゃないかなと思います。 

研究史的には、田中義成氏 → 林屋辰三郎氏 → 森茂暁氏 となりますが、まあ、とっつきやすそうなところから並べてみましょうか。 

南朝全史

南朝全史

  • 作者:森茂暁
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2005年06月

 ↑ 約200年にわたって室町幕府に影響を与え続けた南朝についてまとめる。

南北朝時代史

南北朝時代史

  • 作者:田中義成
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 1979年01月

↑ 大正11(1922)年に刊行された南北朝時代史。戦前は「吉野時代」とされた南北朝期を歴史学では「南北朝時代」とすべきであると提起した講義録。

内乱のなかの貴族

内乱のなかの貴族

  • 作者:林屋辰三郎
  • 出版社:吉川弘文館
  • 発売日: 2015年06月15日

↑ 2つに分かれた皇統に振り回される公家の視点から読み解く南北朝期。

 

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やまね洞 は、歴史・文化を扱う本屋です。
古本が主体ですが、新刊書も扱います。現在はネット店舗稼働中。時々一箱古本市に出店したり、間借り本棚の入れかえなどをしています。よろしければお立ち寄りください。 

yamanedobook.theshop.jp

※新茶の写真はTANEJIROさんによる写真ACから使用しました。

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