奈良に春を告げる行事である、東大寺の修二会(しゅにえ)。
法会の準備段階から含めると、約1か月にわたり行われるこの法会(ほうえ)は、奈良時代から途絶えることなく行われてきたとされています。
著者: 佐藤道子 (さとう みちこ)
『東大寺 お水取り 春を待つ祈りと懺悔の法会』 朝日選書852
朝日新聞出版 2009年2月
長年この法会を研究されてきた著者が、" おたいまつ "*1だけではない、修二会全体の神秘さ、奥深さを、具体的な行事の進行を紹介しつつ整理されています。
一般の人がうかがい知ることがなかなかできない、法会の詳細を知ってから来年のおたいまつを見に行くと、より楽しむポイントが多くななるのではないでしょうか?(気が早すぎるって?)
文字よりも写真で知りたいと思われる方には、こんな本も。
*1:12日の「達陀」。この火を浴びると1年間無病息災だといわれます