9月12日(火)
#旧暦 7月28日 癸酉 仏滅 建 觜宿
#二十四節気 #白露 (はくろ)
#七十二候 草露白 (くさのつゆ しろし)
徳川将軍家祈祷所たる、高田の亮朝院の七面堂において施餓鬼会が行われる。百味供養あり。
亮朝院は、身延山久遠寺(日蓮宗)に属する寺。本尊の七面大明神は身延山のものと同木で造られたと伝える。
亮朝院のあるあたり、高田馬場より北の方、民家のあたりを山吹の里と呼んだ。
太田道灌が江戸城から鷹狩りに出た折に、このあたりで急な雨に遭い、すぐそばにあった民家に立ち寄って蓑(みの・雨具)を借りようとした。応対に出た小女が、何も言わずに、その時に盛りを迎えていた山吹の枝を差し出したという。
これは和歌「七重八重花はさけども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」の意(山吹は実がつかない・蓑ひとつだになき)を込めていた。その機転、才能を賞して「山吹の里」と呼ぶようになったとか。
(「……なきぞあやしき」が「後拾遺集」に載る和歌。)
※白露(はくろ)
暦便覧:陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也
暦便覧:陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也
※毎朝、X(旧Twitter)にて投稿している #旧暦 #二十四節気 の情報と旧暦の日付に合わせた江戸の日々の様子。こちらには少し補足して掲載します。
内容は『東都歳事記』などから、画像は国会デジタルコレクションより。
暦にあわせた四季折々の様子、暮らしのひとこまでひと息ついていただければ。